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●母乳の基礎知識
赤ちゃんが生まれて、最初の1週間ぐらいの間に出る母乳は、黄色っぽい色をしていて初乳と呼ばれ、それ以降を成熟乳といいます。 初乳には、免疫成分がたくさん入っているので、産後できるだけ早い時期ににおっぱいを赤ちゃんにあげることが大切といわれ ています。
またそうすることで、母乳が出やすくなるともいわれます。できるだけ早くから、できる限り吸わせてあげるようにしましょう。
産院によっては、母子同室ではなく新生児室などで預かっておく場合があり、ミルクを哺乳瓶であげるケース があります。そうすることによって、ミルクの味に慣れて母乳を受け付けにくくなったり、また母乳よりも吸出しやすい為に母乳を吸いにくくなることもあります。母乳育児を考え ているお母さんは、産院を選ぶ基準にも入れ、是非バースプランを決める際に相談しましょう。
●母乳のメリット〜赤ちゃんにとって〜
- 母乳育児お母さんと赤ちゃんのスキンシップを自然な形で増やし母子の絆を深める。
- 母乳は赤ちゃんにとって消化に良く、乳児が必要とする栄養素を満たしている最高のバランス食品です。
- 病気や発熱、下痢などで食べられない時でも母乳だけは飲めるという事が多く、消化に良いので与え続けることが出来ます。
- 母乳には免疫体が多く含まれているため、細菌やウイルスによる感染を防御し、さまざまな感染病にかかりにくくなります。
- 善玉菌が増え、おなかの調子を整えてくれます。
- 細菌を含まないため、衛生的に与えられます。
- 乳糖が多く含まれるため、乳児の脳の発育を助けます。
- 乳房を吸うことであごが強化され輪郭、歯並びなどのバランスが良く発育のよい子供になります。
●母乳のメリット〜お母さんにとって〜
- 赤ちゃんに乳房を吸われる刺激によって子宮の収縮が促され、産後の回復を助ける。
- 精神的を安定させ、母親としての意識を高めるプロチラクチンホルモンが分泌される。
- 母乳を出すためにママは1日500〜800kcalを消費し、妊娠前の体型に早く戻りやすい。
- 授乳をすることで、乳がんにかかりにくくなる。
- なんといっても経済的!粉ミルクは結構値段がしますし、あっという間になくなってしまいます。
●母乳と食事の関係
母乳にはお母さんが食べたものが、短時間の内にでてきます。ですから、母乳の味は食事の内容によって、日々変化します。良い母乳を出すためには、お母さんの食事に気をつけることが大切です。
では、どういったことに気をつければよいのでしょうか。
- いろいろな食品をバランスよく食べる
- 脂、糖分、塩分、乳製品は控えめにする
- 高カロリーになりすぎないようにする
とよくいわれますが、質を良くするもの、悪くするものの例は具体的には下記のようになります。
悪くするものに挙げているものは、絶対だめというわけ ではなく、食べる量、頻度を考えるようにしましょう。あれもこれも駄目と考えて、お母さんにストレスが溜まって質が悪くなったり、母乳がでなくなった りすることの事のほうが大変です。
質を良くする食べ物
- 白米
- うどん・そうめん
- 食パン (天然酵母・保存料無添加・国産小麦粉使用)
- 豆腐・味噌(酒精の使用していないもの)
- 豆乳 (大豆アレルギーの疑いがある場合は注意)
- 鶏肉・卵(生卵ではなく、火を良く通したもの)(鶏アレルギーの場合は注意)
- 白身魚・イワシ
- 海草 わかめ・昆布・ひじき・もずく
- 根菜類(大根・人参など)
- 植物油(ごま油・菜種油など)
- 番茶・麦茶・ほうじ茶・ハーブティ・ルイボスティー・果汁100%ジュース
質を悪くする食べ物
- お餅・赤飯
- 菓子パン類
- ラーメン・スパゲティー・カレーライス・ハンバーガー
- 牛乳・生クリーム・バター・アイスクリーム
- 牛肉・豚肉
- 青魚・赤身魚・ウナギ 刺し身
- 筍・わらび・栗
- 動物油(ラード等)・天ぷら・カツなどの揚げ物 マヨネーズ
- ケーキ・ようかん等の和菓子・チョコレート・ピーナッツ類
- コーラなどの炭酸飲料・スポーツ飲料類・アルコール類・緑茶、コーヒーなどのカフェイン・タンニンを含む飲み物
●母乳育児のトラブルと対応
トラブル@母乳がでない
とにかく頻繁に吸わせることです。赤ちゃんが吸うことで脳下垂体にプロラクチンという催乳ホルモンが分泌されおっぱいが出る仕組みになっています。 なかなかでないからということであきらめてしまうと、そこで出なくなってしまいます。最初は赤ちゃんもおっぱいを吸うのになれる練習が必要ですから、根気よく良く吸わせてあげましょう。母乳が足りないかも?と早めに哺乳瓶でミルクをあげると、哺乳瓶の方が吸いやすくて慣れてしまったり、ミルクの味に慣れてしまうこともありますから、母乳育児をする場合は、できるだけ吸わせてあげましょう。
トラブルA母乳が出すぎて痛む
母乳が出すぎると赤ちゃんがむせてしまうことがあるので、すこし出してぽたぽたと落ちる程度に落ち着いてきてから飲ませるようにします。母乳は出した分だけ作られシステムになっているため、搾乳でしぼり出してしまうと母乳がもっと出るようになってしまうので、痛みがとれるくらいにしておきます。
マッサージは下手にすると乳腺の組織を壊して乳腺炎の原因になりかねませんので、正しい方法で行うようにしましょう。赤ちゃんが良く飲んでくれれば搾乳の必要はなく、片方だけのんで終わってしまい、張りで痛む場合には、搾乳器などで軽く絞っておくと良いでしょう。
トラブルB乳首が痛む
乳首が痛む原因は、乳首の手入れができていなかったり、乳首を深く吸わせていなかったことによることが多く、乳口炎、 擦過傷、乳管炎、乳頭亀裂といった症状になってあらわれます。乳首が痛みはじめたらた、痛むところに赤ちゃんの口の端がくるように、飲ませ方や抱き方を工夫しましょう。
乳頭保護器を使うのも良いですが、傷がついたり、裂けてしまった場合は、傷口から雑菌が入って乳腺炎になることがあるので、医師に診てもらいましょう。
トラブルC乳腺炎
乳腺炎(にゅうせんえん)は、乳腺が炎症を起こす病気です。授乳の時にできた乳首の傷から、化膿性の細菌が侵入して起こる急性化膿性乳腺炎と、乳がたまって起こる停滞性乳腺炎の2種類があります。
化膿性乳腺炎では、乳房の一部が硬くなって腫れて、とても痛みます、炎症を起こしている部分には熱があり、皮膚が赤くなり、全身的な疲れや食欲不振、頭痛などが見られます。
停滞性乳腺炎では、乳房がはれて、皮膚が赤くなります。乳腺が硬くなり、痛みもありますが、化膿はしません、また38〜40度くらいの熱がでることもあります。熱を持っている部分を冷やすときは、急激に冷やすのではなく、気持ちよい程度に冷やすようにします。キャベツの葉やじゃがいも湿布などで冷やす方法もあります。
また、とにかく赤ちゃんに飲んでもらうことです。乳腺炎になっているから赤ちゃんに悪いということはありません。
